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住宅省エネ2023キャンペーン!何がスゴイ?

ついに申請及び予約の開始まであと一週間となった住宅省エネ2023キャンペーン。

業界でも話題騒然ですが、何がそんなにスゴイのか?と説明する前に、簡単に概要をお伝えしましょう。

すでに終了してしまった”すまい給付金”や現在も少し形を変えて継続しているローン控除など、国が住宅に向けて行っている助成や補助はいくつか存在します。
今回の住宅省エネ2023は令和3年のグリーン住宅ポイント、令和4年のこどもみらい支援事業の系譜として、令和5年に新しく補助事業を開始するものなのですが、話題となっているのは補助方法と補助金額。

令和3年のグリーン住宅ポイント(予算1094億円) → ポイントで支給され、カタログなどから好きな品物と交換する

令和4年のこどもみらい支援事業(予算1142億円) → 一定の省エネ要件を満たすことで新築で最大100万円、リフォームで最大60万円が現金給付され、工事額から差し引くことも可能。

であったのに対し、令和5年の住宅省エネ2023キャンペーンでは3つの補助事業に分けて行われ、部門ごとに

と名前がついています。

①こどもエコすまい支援事業は昨年までと同様、新築・リフォームのどちらに対しても、一定の省エネが認められる断熱改修や設備などに対し、新築で最大100万円、リフォームで最大60万円が支払われるもので、昨年のこどもみらいと内容はほとんど一緒(一部条件が厳しくなっていますが…)

③の給湯省エネ事業は、こどもみらいから給湯機器が分離された形で、設置する給湯器の性能と種類のより一台5万円~15万円が補助されます。

そして、このコラムの本題となるのが②先進的窓リノベ事業の内容と補助金額。

こちらも③の給湯省エネ事業と同様に”こどもみらい支援事業”の際には一緒になっていた断熱サッシへの補助を分離させ、さらにリフォームだけに特化させたものです。

驚くのはその補助金額。

弊社のような工務店によくご依頼いただくような

〇木造住宅の外窓交換の場合

・一か所あたり51,000円~183,000円

〇既存窓を残して内側に断熱サッシを取り付ける”内窓設置”の場合

・一か所あたり30,000円~124,000円

となり、サイズや断熱性能などにより差はあるものの、一番低いものでも昨年までの補助金と比べるとかなり大きな金額となるのです。

しかも、これらはすべて”一か所あたり”の補助金額。
一度のリフォームなどで多くのサッシを入れ替えたり内窓設置した場合、

・一戸当たりの補助金上限は200万円!

となっています。
もちろんある程度断熱性能の高い高価なサッシが対象になっているのですが、この補助金額であれば

どうせ複層サッシにするなら安価なグレードで少ない補助金をもらうより、断熱性能の高い樹脂サッシにして多い補助金をもらった方が最終的に手出し金額が少なくなる。

ということになります。

初めてこの事業概要を見たとき、目を疑いましたよ…
だって、こんな補助金見たことないので。
補助金申請業務とか手が震えそうです。

それはさておき。

今日現在で既に対象となるいくつかの工事を終えたり、これから補助金を目指して着工する工事が控えています。

例えば現在一軒家のフルリフォーム工事をお見積り中のお客様の中では、200万円ほどのサッシ材料費(網戸、搬入費含む)に対して130万円程の補助金を見込める方や、また別の方ではサッシ材料費180万円程、補助金額170万円程が見込める(こどもエコすまい支援事業補助金分も含んで計算)というケースもあります。
2000万円を超えるようなフルリフォームの場合、この補助金額が丸々工事代金から引かれるというのは本当にありがたいですね。

ただし!

うまい話には何とやら…ではないですが、
これだけ業界関係者も注目している窓への補助金、

1000億円の補助金が早々に底をつくのではないかとも噂されています。

年明けからいろんな人と話をしますが、

「6月には終わるはず!」「GWには終わるんじゃない?」「一週間で終わっちゃうよ」「一日で終わる!(これは半分冗談でしょうが笑)」

など、みなさんいろんな憶測をしているようです。

何にせよ早いに越したことはない。という状態ですが、金額が金額なだけに同業の営業さんたちも”遅れると取れない可能性もある”と何度も念を押しながら戦々恐々と営業活動をしているようです。

なにせ去年の”こどもみらい支援事業”では「年明けごろ終わるかも?」と言われていた矢先、12月初めに残り予算が公表されてから一気にかけ込み申請がおき、それから一週間と経たずに予算上限に達して終了してしまいました。

その際、営業さんが「補助金とれます!」と断言して契約した工事などで申請が間に合わず、結局会社の利益を減らしてでもその分の値引きをした事業者も多かったということなので。今回は更に金額が大きい分、営業さんの話しぶりも慎重になっているようですね。

とまあ、たまにコラムを書くとやっぱり長文になってしまいましたが、今回の補助金キャンペーンについて、「ウチだといくらになるかな?」「これは対象になるかな?」など気になる点がございましたら、なんなりとご相談ください!

執筆者:daisuke daimon

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