雪害によるパラペット部の損傷と復旧

久しぶりのコラム更新となりました。

富山県では先々週35年ぶりともいわれる大雪が降りました。

私用で7日夜に富山市へ向かい、20:30頃に帰路につきましたが、高岡市の自宅に到着したのは翌8日の13:30過ぎ

なんと17時間かけての帰宅となりました。

県道62号富山小杉線で渋滞中に車が進まなくなり、前も後ろも(有沢橋~古沢)通行止めになっていると気づいたのは明け方の事でした。

立往生というやつですね。いい経験になりましたが、なかなか大変でした。

さて、大雪の期間中には屋根の雪下ろし等のご依頼を多くいただきましたが、上の通り我々もほとんど身動きが取れない状態でしたので、対応が難しい状況でした。申し訳ありません。

そして雪が落ち着いてくると、雪による軒の折れや雨漏りなどの修復のご依頼を多くいただいております。

そのなかから、雪害によるパラペット部の損傷と復旧の工事についてお伝えいたします。

(※写真1)

3~4日大雪が降り続いた後にお電話いただいたお宅では、

「和室の天井から雨漏りがするので見てほしい」というご依頼でした。

早速現場調査に伺うと、和室部分は下屋(2Fが無い箇所)となっており上部には上記の写真(※写真1)のようにパラペットが立ち上がっていました。

(図2)

パラペット内側には上の図2のように樋が流れていますが、目で見ても樋が落ちくぼんでいます。

とにかく原因を調べるために下部の水がたまった和室天井を解体すると、

※写真1のように屋根の荷重を支える梁が落ちてしまい、ちょうどその上部にある樋のジョイントの部分から雪解け水が天井裏に大量に落ちてきているという状況でした。

(図3)

詳しく躯体を調査すると、上の図3のように屋根の荷重がすべて一本の梁にかかってしまう構造となっていました(上の図3で赤く塗られた梁)。

荷重のかかる梁の接合部直上に樋のジョイント部があることで、長年の間に水が沁み、接合部がもろくなっていたところに今回の積雪で大きな荷重がかかり、今回のような結果となったものと思われます。

お客様には原因を詳しくお伝えし、打ち合わせの上、前面のパラペットは撤去して積りすぎた雪は軒に逃がす仕様とすることとしました。

(図4)

もちろん、屋根の荷重は上の図4のように適切に梁を通り柱に逃がす構造とし、また梁の高さについても大きなものと入れ替え、下の図5のような完成形となりました。

(図5)

北陸以北のように雪が降る地域でのパラペットは、構造等をしっかり検討した上で組み込むべきですね。

当社ではこの地域で培ったノウハウを蓄積し、建築士及び大工技能士の視点からこのようなトラブルが起きない住まいづくりを心がけています。

新築・増改築・リフォーム等、なんなりとご相談ください。